医療業界においては、チームワークが大切です。ミーティングで意思統一や課題解決などを通じ、チーム力を強化していく必要があります。歯科医院でも同様です。ミーティングを実施している歯科医院は、経営面について創意工夫をされている医院です。
ここで、少し振り返ってみてください。
「いいミーティングだった!」と言える結果でしたでしょうか?
さらにもう少し考えてみてください。
「スタッフはどう感じているだろうか?」
スタッフの成長につながるミーティングを実施しているつもりでも、スタッフに「ミーティングは嫌なものだ」というネガティブな感情を持たれてしまうと、実は逆効果になります。
ミーティングが嫌だと思った瞬間について、実際にスタッフに聞いてみました。色々な意見がありましたが、多かった意見をTOP3としてご紹介します。
「こんなミーティングは嫌だ!」TOP3
第3位 「また始まった・・・」
まずは第3位の紹介です。院長先生が話したいことが多すぎて、ずーっと一人で話していませんか?
このような状態は「独り演説会」と揶揄されることがあります。熱心な先生が陥りがちな問題です。
スタッフは頭のなかでこのように考えているかもしれません。
このような場合、話を聞いていない可能性があります。話が長いと、聞く方も集中力が途切れてしまいます。
どうしても話が長くなりそうなときは、資料を準備しましょう。
長々と口頭だけで話されても、頭に入りません。言葉だけでなく、目で見て伝わることも多くあります。文章だけでなく、グラフや画像を活用するとなおよいです。
また、何を話しているか分かるように目次を作ったり、少しずつ分けて話せるように各まとまりを意識して作ったり、双方向のコミュニケーションを意識したり、話を聞いてもらいやすいような工夫をすることをおすすめします。
第2位 「〇〇しても、意味がない」
続いて、第2位です。スタッフに意見を求めても、期待していた意見が出ないことは多くあります。そのときに、「それはダメだ」「もっと他にないの?」など、否定的な対応をしていませんか?
経営者と従業員の立ち位置の違いや物事の捉え方の違いで、求めている趣旨に沿った意見が出てこないと感じられることもあるでしょう。
しかし、そのようなケースで反対してしまうと、
結局何言っても意味がない。それなら最初から先生が全部決めたらいい。
このように思われてしまいます。そうすると、意見が出なくなり、形式的なミーティングとなる可能性が非常に高くなります。
また、本当にそのような意見は不要なのでしょうか?ミーティングをうまく経営に活かすためには、「いろいろな立場の人の多くの意見を集める」ことが必要です。
当たり前の慣例を打ち破り、柔軟に環境変化に対応するためには、これまでにない考え方も大切です。
「まずは意見を出せるだけ出す。出したあとに収束させる。」
このことを意識し、どんな意見も大切にするよう心がけてください。
第1位 「〇〇は守ってほしい!」
栄えある(?)第1位は、
・・・
時間を守る!
圧倒的多数の意見です!なかには、昼休みや診療後の時間を使ってミーティングを実施している医院もあります。
なるべく時間内に収まるように話し合いをまとめるよう、心がけてください。
また予定時間がオーバーしてる・・・。早く帰りたい・・・。
スタッフの頭の中では、このような声がうずまいています。
時間内に終わらないときの対処法については、別途記事にしたいと思います。
まとめ
「こんなミーティングは嫌だ!」について、実際にスタッフの声を集めランキング形式でTOP3の意見をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
他にも細かい意見もありましたが、「スタッフへの気配り・心遣い」で解決できるものが多くあります。女性従業員にとって、細かい配慮はうれしいものです。
また、「こんな医院をみんなと一緒に作りたい」という経営理念をしっかりと伝え、具体的にどのように実行していくかをビジョンミーティングで語ることで、スタッフの共感を生むことができます。これらを通じ、「院長先生への信頼」を獲得することにつながります。
※スタッフのモチベーションを高めるためのビジョンミーティングのやり方についてはぜひ下記の記事を参考にされてみてください。
強いチームワークを作り上げるために、そして、医院成長を目指すために、スタッフに「ミーティングは嫌だ!」と思われないようにしましょう。
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いつまで話続けるんだろうか・・・。早く終わらないかな・・・。