院長とスタッフとのズレはなぜ起こるのか!?【原因と解決法を解説】

院長

うーん、何度言っても周りが見えてないなぁ・・・。

スタッフ

もっと経営目線で考えろって言われても・・・。

私どもが医院に伺って、院長とスタッフ、それぞれにヒアリングすると、こういった意識や視点のズレが起こっていることがよくあります。

1.ズレが起こる原因

理由は簡単です。

それは見えている、「視座と範囲」が違うからです。

院長先生は曲がりなりにも経営者、スタッフはいち従業員です。

現場管理者でもあり、経営者でもある院長先生は、現場のことから、医院の数字面まで責任をもたなければなりません。

その点、歯科衛生士や助手は、現場だけ、さらに言うと自分の持ち回りの仕事の部分だけに責任を持てばいいわけです。

歯科衛生士は患者さんの口腔内のことは気にしますが、自分がやったことが算定で何点になるのか、1日に診ている人数が何人で、どれだけ自分が稼いでいるかはあまり気にしません。

売り上げが上がろうが、下がろうが、給料は固定だからです。

その点、経営者である院長は歩合給に近いところがあります。(医療法人であれば、役員報酬で毎月固定ですが、その年の利益次第では翌年の報酬は変動します)

院長先生とスタッフとの間でそういったズレが起こるのは当たり前といえば当たり前なのです。

2.ズレを解消するには

ズレを解消しないままでは、ミーティングをしても意見が合わず、誰も何も言わない、、、言っても動かない、、、グダグダなままになってしまいます。

ではどうすればいいでしょうか。

(1)医院の売上、経費の金額を伝える

我々がこれを提案すると、「そんなことをスタッフに伝える必要はない!」という院長先生がいらっしゃいます。医院の状況を知られると、自分たちの取り分がいくらなのかを勘ぐられたり、院長はどれだけもらってそうだとか、そういったネガティブな面が先立ち、なかなかスタッフに伝えたがらなかったりします。

その気持ちはわからくはないですが、スタッフにきちんと真実を伝えることで、現状を認識し、そこから頑張ろうという前向きな気持ちに変わってきます。

(2)個人ごとの時給、1日に売り上げてもらいたい金額を伝える

まずは、衛生士一人あたりの大体の時給と日給を計算してみてください。それと患者さん一人あたりの平均点数も計算してみてください。

そうすれば、最低限どれだけの患者をスタッフはみないと、支払っている給料に見合わないのかがわかるようになります。

例えば、衛生士の時間単価が1500円だとします。1日の診療時間を8時間とすると、日給換算すると12,000円。

医院の利益や経費をかんがえると、できれば、日給の3倍は売り上げてもらいたい。であれば36,000円ですね。一人あたりの平均が600点(6,000円)とすると、36000円÷6000円で最低でも1日に6人の患者さんを診てくれないと、となります。

こういったことをスタッフに伝えることで、「自分は最低でも1日6人診ないと」という気持ちになり、数字に興味を持ち始めます。

(3)ビジョンを伝える

売上や経費(給料)の話ばかりされるとスタッフは、「結局はお金、お金か・・・」と嫌になってきます。

お金だけでなく、将来こういった医院にしていきたいんだというビジョンもきちんと伝えるようにしてください。

スタッフのモチベーションを高めるためのビジョンミーティングのやり方についてはぜひ下記の記事を参考にされてみてください。

3.まとめ

院長とスタッフのズレが生じるのは当り前だということ。そして、そのズレは現状を数字で教え、ビジョンミーティングを行うことで解消できるということをお伝えしました。

では、さらにやりがいとモチベーションがアップし自ら動くスタッフになってもらうためにはどうすればいいのでしょうか。

回る会議では、院内ミーティングを軸に

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